第1回 作家の時間 〜フルバリューカードとレストラン効果〜

さて、今年はこれまでの2年間を生かして、もう少し最初を丁寧にしようと思いました。
これまでは、経験がない子たちでも、「とりあえず勢いでいっちゃえー!」的な部分があったけど、そうするとやっぱり勢いがなくなったときに失速するので…。

そこで第1回は…
「体験版・作家の時間」
○作家の時間とは?
○作家の仕事のサイクル
○作家ノートの使い方
○体験版・作家の時間

の4本立てです。

○作家の時間とは?
作家の時間の概要説明。
・自分自身が作家になって書く
・何を書くか、どれくらい書くかは自分で決める
・でも「授業」だから、先生からお題を出すこともあるよ
とだけ説明。

○作家の仕事のサイクル
まず単純に仕事のサイクルを紹介。でも、子どもたちは「修正」や「校正」がピンと来てない様子…。
そこで、レストランに例えてみました。

題材集め:料理の材料を集めること。
下書き :とりあえず、まずは作る。
修正  :出来上がったものを味見。ここで味の調整。塩が足りなけれ足すし、濃すぎたら薄める作業をするよ。
校正  :味が整ったら、今度は盛り付け。見た目が汚いと食べる気失せるよね。
清書・出版:完成して、お客さんに食べてもらう。

すると、子どもたちに無事伝わったようです。
思いつきでレストランに例えたけど、我ながらナイスだ☆

○作家ノートの使い方
体験版をやる前に、これだけは先に抑えちゃおうと。
まずはp1…空けておく(後日、「作家の時間」の約束を貼る)
p2〜p4…書きたいことリスト
p5〜…下書き・修正


○体験版・作家の時間
百聞は一見にしかず。とりあえず体験してみよう。
題材集め〜校正ぐらいまでを20分ぐらいで一気に体験してみます。

題材集め:
書きたいネタがある子はそれでどーぞ☆
何を書いていいかわからない子向けに、フルバリューカードが活躍!
フルバリューカードを適当に2枚ひいて、それを使ってお話を書いてみる。
これでネタがない子もとりあえず書けちゃう。

下書き:
作家ノートの使い方を復習。下まで言ったら、1枚めくって…と説明。

ここで、作家の仕事のサイクルで使ったレストランの例が大活躍!
これまで、この段階で手が止まってた子にも、
「うーん…って考えても、ポンッて料理できないよね。まずは何でもいいから1行書いてみれば、味の調整ができるよ」
と声掛けできるようになりました。
そしたら、確かに!って書き始めるようになりました。
レストラン効果すごい☆

修正、校正:
自分の作品を読み返して、直してみよう!併せて、ノートの使い方再確認。
友達の力を借りて修正…にも中学生には抵抗があったようですが、ここでまたもやレストラン効果が!!

「レストランでも試食会ってやって、いろんなお客さんの意見を聞くんだよ。」
「見せないってことは、料理作って誰にも食べさせないってことだよね…。」

そんな声掛けで、けっこう抵抗なく見せ合えるようになってました。


体験版は全部で20分ほどしか取れなかったけど、すべての子があっという間に作家の時間ファンになってました(笑)
掴みはオッケイだ♪♪