今日イチ☆

香港独立記念日の振り替えで3連休最終日の今日。
持って帰ってきた仕事を横目に、私の愛読ウェブ(?)である「ほぼ日刊イトイ新聞」を読んでいたら、心がぎゅっとなる一言を発見。


これからの時代のポイントになる考え方って
まさに「良い」「悪い」ではなくて
「みんなが幸せかどうか」ですよね。
「何がみんなを幸せにするか」
そういったことから考えていくことが、
とても大事

(ほぼ日「日本の人たちのいいところ」より)
http://www.1101.com/patrick/2012-07-02.html


呼んだ瞬間、じわ〜〜〜っと来たのとともに、なんかすごくさわやかな気分になりました。

そーなんですよ!
これ!この考え!!


今、香港という土地で、多感な中学生と過ごしている中で、何を一番教えたいかって言ったら、

「何がみんなを幸せにするか」

なんです。


もちろん、行動の基準として正しい「良い」「悪い」は必要だけど、その先では、

「自分の行動は、みんなを幸せにしてるか」

ってことを考えて動ける人になってほしい。
そして、周りを幸せにできる人は、自分も幸せになれるんですよ☆絶対。


あーー!久々にキタなぁ〜…これ。
これから大事にしたい言葉の一つになりました。

第2回 作家の時間 〜授業の進め方〜

とりあえず、作家の時間のイメージを掴ませた第1回。
第2回から、いよいよ本格的(?)にスタート。

…と言いながら、まだまだ作家の時間を軌道に乗せる段階です。

第2回は、授業=作家の時間の進め方
「作家の時間の約束」を印刷したものをノートの1ページ目に貼る。
この「約束」には、
・仕事のサイクル
・1時間の流れ
・作家の心得
・ノートの使い方
の簡単な説明がのっけてあります。
作家の枠組みを作るうえで、基礎となる(であろう)部分。

今回のミニ・レッスンは、その「1時間の流れ」を使って概要説明。

…て説明しつつも、子どもたちは書きたくてソワソワ。
説明終わって
「じゃあ、今日は書く時間いっぱい取ろう!!はい、どうぞ!!!」
って言ったら、もうむさぼるように書く。書く。書く。

こういう姿見てると、
「作家の時間のパワーってホントにすごいわ…」
と思います。

でも、まだネタが見つからない子にはフルバリューカードのヘルプもありで。
まずは、書くことを楽しんでほしいなぁ☆

第1回 作家の時間 〜フルバリューカードとレストラン効果〜

さて、今年はこれまでの2年間を生かして、もう少し最初を丁寧にしようと思いました。
これまでは、経験がない子たちでも、「とりあえず勢いでいっちゃえー!」的な部分があったけど、そうするとやっぱり勢いがなくなったときに失速するので…。

そこで第1回は…
「体験版・作家の時間」
○作家の時間とは?
○作家の仕事のサイクル
○作家ノートの使い方
○体験版・作家の時間

の4本立てです。

○作家の時間とは?
作家の時間の概要説明。
・自分自身が作家になって書く
・何を書くか、どれくらい書くかは自分で決める
・でも「授業」だから、先生からお題を出すこともあるよ
とだけ説明。

○作家の仕事のサイクル
まず単純に仕事のサイクルを紹介。でも、子どもたちは「修正」や「校正」がピンと来てない様子…。
そこで、レストランに例えてみました。

題材集め:料理の材料を集めること。
下書き :とりあえず、まずは作る。
修正  :出来上がったものを味見。ここで味の調整。塩が足りなけれ足すし、濃すぎたら薄める作業をするよ。
校正  :味が整ったら、今度は盛り付け。見た目が汚いと食べる気失せるよね。
清書・出版:完成して、お客さんに食べてもらう。

すると、子どもたちに無事伝わったようです。
思いつきでレストランに例えたけど、我ながらナイスだ☆

○作家ノートの使い方
体験版をやる前に、これだけは先に抑えちゃおうと。
まずはp1…空けておく(後日、「作家の時間」の約束を貼る)
p2〜p4…書きたいことリスト
p5〜…下書き・修正


○体験版・作家の時間
百聞は一見にしかず。とりあえず体験してみよう。
題材集め〜校正ぐらいまでを20分ぐらいで一気に体験してみます。

題材集め:
書きたいネタがある子はそれでどーぞ☆
何を書いていいかわからない子向けに、フルバリューカードが活躍!
フルバリューカードを適当に2枚ひいて、それを使ってお話を書いてみる。
これでネタがない子もとりあえず書けちゃう。

下書き:
作家ノートの使い方を復習。下まで言ったら、1枚めくって…と説明。

ここで、作家の仕事のサイクルで使ったレストランの例が大活躍!
これまで、この段階で手が止まってた子にも、
「うーん…って考えても、ポンッて料理できないよね。まずは何でもいいから1行書いてみれば、味の調整ができるよ」
と声掛けできるようになりました。
そしたら、確かに!って書き始めるようになりました。
レストラン効果すごい☆

修正、校正:
自分の作品を読み返して、直してみよう!併せて、ノートの使い方再確認。
友達の力を借りて修正…にも中学生には抵抗があったようですが、ここでまたもやレストラン効果が!!

「レストランでも試食会ってやって、いろんなお客さんの意見を聞くんだよ。」
「見せないってことは、料理作って誰にも食べさせないってことだよね…。」

そんな声掛けで、けっこう抵抗なく見せ合えるようになってました。


体験版は全部で20分ほどしか取れなかったけど、すべての子があっという間に作家の時間ファンになってました(笑)
掴みはオッケイだ♪♪

「作家の時間」始めました。

今年も始めました。作家の時間。
昨年度までは、私が担当してるクラスだけでの取り組みだったけれど、今年は一つの学年を2人で分けてもっているため、2人での取り組みになります。

自分だけだと、無計画なまま進めてしまったり、あやふやなままごまかしていた部分があったけれど、一緒にやる人がいると「ちゃんとやらなきゃ!」っていう意識が働いて、計画立てや何をどう伝えていくかをすごく考えます。
いいチャンスをもらった感じです。

このブログも「自分の実践記録用」と定めたので(笑)作家の時間で行ったことをガンガン書いていこうと思います。
成功するのか、失敗するのかわからないけど、とりあえず続けてみよう☆

新年度開始!

新学期が始まりました!
今年は、持ち上がりの2年生。実は、教員人生初の持ち上がり(笑)

どんなもんか不安ではあったけど、始まってみると何だかすごーく楽チン♪
クラスはミックスされてはいるけど、去年から授業で関わってはいるので、お互い分かっていることも多くて、ソフトランディングできました。

最初っから元気過ぎて、ちょっとビックリですが、これからの成長が楽しみです。
今年は今までより、もう少しいろいろ攻めてみようかと思っています。
自分がやっているもの、やってきたものをきちんと形にして、周りに伝えたいので…。

このブログも、ちゃんと実践記録として、残さねば…。
がんばろー♪♪

ノリ♪

1年生も残すところ、あと4か月。
今は、年明けにある宿泊学習に向けて準備が進んでいます。

そして、毎年恒例の初日の夜の学年レク大会。
そのクラス出し物を決める話し合い。

必ずしも前に出ることが得意ではないレク係でしたが、テキトーな担任は子どもに放り投げ〜!
机をはじっこに寄せて、座ってみんなを眺めてるだけ。

けれど、レク係は責任を果たそうと一生懸命みんなに伝えてたら、みんなから「全体で話すよりも、班で話してまとめていく方がいいよ」という意見が出て、班での話し合い。
もうすっかり担任そっちのけ(笑)

子ども達だけでどんどん決めていきます。
こういうとき、やっぱり中学生ってすごいなぁ…と思う。
4月のころは、まだあどけなくて、先生への期待度満点な目でこちらを見ていたけど、自分たちでどんどん成長してくもんなぁ☆

そして、ほぼ全部の班から「男女逆転劇!」という意見が…。
しかも、そのうち2班は「ミュージカル風」…どんなやねん!!

…と笑っているのもつかの間。アッという間に男女逆転ミュージカルAKB風味が決定。
しかも、男女逆転ってことは、AKB踊るのは男子らしい…スカートはく気マンマンな男子たち…。


もう想像するだけで笑えます。
その後の休み時間。隣のクラスの先生と話していたら、そのクラスは男女逆転劇の案はあったけれど、恥ずかしいという意見もあって不採用だったそう。


…「恥ずかしい」…そうだよね。普通、中学生ってそうだよね!
なんかウチのクラスはやたらノリノリなんですけど!?
このノリはどっから来てるんだ!?

帰りの会で、
「実はちょっとヤダな…と思ってる人もいるかもしれない。けれど、これができるのはウチのクラスしかない!32人でやれば怖くない!!」
と話をしたら、

「ちがうよ、先生。33人でしょ。」

と…。私も数に入ってるらしい。。しかも、

「男女逆転劇だから、先生は女の人として出ればいいんだ!」

と何とも失礼な発言まで(笑)
いったいどんな劇になるのやら?
乞うご期待!!

子どもたちの葛藤

体育大会の練習が続いています。

クラスで取り組む大縄練習。
重要なのは、回し手と全体のタイミング。


回し手を決める際―
実行委員の男の子が、
「回し手は、みんなに厳しいことを言わなきゃいけない。それなら、実行委員である自分が言う方がイイと思う。」
と立候補しました。

けれど。。。
彼の口からは冷たい言葉がいっぱい!
先輩から回し方を学ぶことも拒み、自分流。。


金曜日の放課後の練習が終わり、クラスの何人かが残って私のところに来ました。
「先生、回し手変えた方がいいと思う。」
「もう一人の候補の方がタイミング合ってるよ。」
と訴えるので、
「そっかぁ…どうしようか…?」
と言っているうちに、

「でも、あいつはあいつで立候補してやってるんだから、それを支えるのがクラスの成長なんじゃない?」
「でも、一人の気持ちを優先して、みんなが我慢するのはクラスじゃなくない?」
「どうやって説得するの?」
「先生に言ってもらう?」
「大人が入らない方がいいよ。」
「ウチらのことなんだから、ウチらでできる方法を考えようよ。」
「そしたら○○に話してもらったらいいよ。」
「いや、それより△△の方が後のフォローまでできるよ。」

なんていう話が進み、一番仲の良い男の子が
「俺、今日話してみるよ。」
と言ってくれました。

子どもたち、私の周りに集まっているものの、結局自分たちで全部話を進め、決定していました。
もう完全に子どもにまかせっきりで迎えた月曜日。

朝の会後。
話をすると言ってくれた男の子がさっと近寄ってきて
「先生、回し手交替することになりました。」
と一言。

「難しい立場だったけど、ありがとう。」
と伝えたら、にっこり笑ってくれました。

いやぁ〜頼もしい!
これがクラス全体で共有できたらいいんだけど、回し手の子のプライドもあるしなぁ…。

それでも、まだ「気持ちがそろってない」と感じる子も多くて、今度はそこにどう焦点を当てていくか…だなぁ。
でも、体育大会前にとっても嬉しいできごとでした!